友達と遊んでいる姿をみたことがないわ。
人見知りが激しいからもしかしたら発達障害かも・・・
子供の人見知りは子育てをしていく中で1度は経験した悩みではないでしょうか。
人見知りが激しいと、子供の将来が不安になり、ついついネットで調べてしまいますよね。
筆者も子供を2児の子育て中なので人見知りの悩みはずっとあります。
特に長男は発達障害の中でも自閉症と医師から診断されています。
自閉症の特性であるコミュニケーションが苦手に該当しており、人見知りは激しかったです。
例えば祖父と目が合っただけで大泣きしてしまった事や遊び慣れた公園だけど人が多くて入れないなど子供の人見知りは年齢によって様々ありました。
今回は人見知りについて定型児と発達障害児の違いについて解説していきます。
この記事でわかること
- 年齢別の人見知りをする意味
- 発達障害と定型児の人見知りの違い
- 人見知りの対策方法こに内容
人見知りの度合いは個人差があります。
発達障害の人見知りに関しては別の問題が含まれている場合があるので、もし不安なときは保健所や支援センターなどに相談してみましょう。
この記事はで読むことができます。
人見知りの特徴
子供の人見知りは多くの親が悩んでいることではないでしょうか。
昨日までは挨拶できていたのに、今日は隠れてしまう事や泣いてしまうといった経験は誰でもあるのではないでしょうか。
「人見知りは成長のあかし」と言われていますがなぜでしょうか。
基本的に人見知りは生後6ヶ月ごろから2〜3歳ごろに起こる現象です。
視力が発達し、ママとパパを認識した頃から人見知りは始まります。
主に家族以外の人を前にすると隠れたり、泣いたりする行為をいいます。
年齢によって人見知りをする理由は様々あります。
年齢別の人見知りとは何なのかを検証していきしょう。
生後6ヶ月から1歳までの人見知り
生後6ヶ月ごろからは主に不安や恐怖で人見知りをします。
いつも一緒にいるママやパパは赤ちゃんにとって安心できる人です。
ママやパパ以外の人は赤ちゃんにとって未知の存在。
この不安や恐怖によって知らない人に泣く行為が発生します。
人生経験の少ない赤ちゃんにとって人見知りは両親以外の存在を理解した証拠にもなります。
1歳になる頃には多くの子供が人見知りを経験します。
知らない人やいつもと違うことにとても敏感に反応をします。
そして対処方法がわからず人見知りをする傾向にあります。
- 泣く
- 固まる
- 親の側から離れないここに項目が入ります
この時点では発達障害と判断する要素がありません。
なので、この頃の人見知りは本能的な行動となります。
2歳ごろの人見知り
2歳になる頃は成長スピードが上がり、記憶力や語彙力や好奇心が増えます。
この頃から人見知りの度合いは個人差がでます。
なぜなら記憶力が高くなり、安心できる環境や信頼できる人の区別が理解できるようになるからです。
2歳ごろの人見知りの多くは違和感や不安といった気持ちの関係で左右されます。
安心できる場所に知らない人がいたり、いつもの散歩コースとは別の道を歩く不安などから固まったり、激しく泣いてしまう傾向があります。
また、思った事を言葉にする力がまだ未熟なので、気持ちを伝えることができず泣いてしまう場合もあります。
3歳ごろの人見知り
3歳ごろになると自分と他人を比較ができるようになり「恥ずかしさ」や「緊張」が芽生えます。
みんなと遊びたいけど、恥ずかしくて逃げてしまう事や園生活でのお名前呼びで緊張して自分の名前の時に返事ができないなどが起こります。
また3歳ごろになると園生活や習い事など自分が取り巻く世界が広くなります。
環境の変化に敏感になり、不安で人見知りが発生したり、強くなったりする場合もあります。
子供が成長すると、ママ友関係や幼稚園や保育園の交友関係が増える時期です。
子供同士で遊ぶ場面も多く発生し、我が子の人見知りを気にするママやパパは増えると思います。
我が子の人見知りが他の子供より激しいことによって発達障害を疑う気持ちが増えると思います。
ここで重要なのは、発達障害の人見知りは定型児の人見知りとは異なる所があるので、過度な人見知りがあってもすぐに発達障害とは決めつけず、保健所や支援センターに相談をしましょう。
発達障害から起こる人見知り
発達障害とは大きく「自閉症スペクトラム」と「注意欠乏・多動障害」「学習障害」などに分類されます。
政府広報オンラインによると発達障害は脳機能の発達が関係する障害です。
強いこだわりや部分的な発達の遅れによって私生活に困難を抱えている傾向にあります。
自閉症スペクトラムから起こる人見知り
自閉症スペクトラム(自閉症)の特徴はコミュニケーションが苦手で強いこだわりがある発達障害です。
ルールや日々のルーティンに対して厳格で少しでも異なる行動をとるとパニックを起こす場合があります。
自閉症の特性として人見知りの激しさがあります。
人見知りが激しい場合は、発達障害の中の自閉症と診断されるケースがあります。
自閉症児の人見知りは激しいこと以外にも別の問題が隠れています。
- 言葉の発達が遅れている傾向があるので、会話をするのが苦手
- 臨機応変な対人関係を築くのが難しく、突然話しかけられるのが苦手
- 得意分野に関しては饒舌になるが、それ以外は興味がないため会話に入れない
上記のような自閉症ならではの特性に人見知りが重なって激しい人見知りと勘違いされます。
自閉症児の人見知りも2〜3歳ごろをピークに徐々に落ち着いていきます。
注意欠如・多動性障害から起こる人見知り
注意欠如・多動性障害の特徴はその場にじっとしていられず、常に動き回ったり癇癪を起こすことが多い発達障害です。
この発達障害は人見知りはほとんどありませんが下記の特性から人見知りが激しいと疑われています。
- 周囲との調和が取りづらく、人見知りと思われる場合がある
- 自分勝手な行動の多さから人見知りと勘違いされる
- 集中力が足りず会話についていけない様子があるここに項目が入ります
このことから人見知りが激しいと思われる傾向にあります。
ですが、注意欠如・多動性障害児は明るく社交的な側面もあり、コミュニケーション能力は備わっています。
人見知りを減らす対策
人見知りの対処方法は成功体験を増やすことです。
人見知りを減らし、社交性を上げるにはとにかく経験を積んで、この時はどの様な会話がいいのか、落ち込んでいる友達にどの様に接すればいいのかを理解していくことです。
この章では人見知りを減らす方法を紹介します。
発達障害児と定型児によって人見知りの減らし方は違ってくるので、細かく紹介します。
自閉症児の人見知り対処方法
自閉症の人見知りの対処方法のポイントは定型児の人見知り対策ポイントの他に3つあります。
自閉症児の人見知りは発達障害特有のこだわりによる生きづらさと人見知りの特徴を合わせたものになります。
自閉症を抱える子供はコミュニケーション能力が低く、こだわりが強い傾向にあります。
人の気持ちや空気を察することが苦手で、場違いな発言やNGワードを発言する場合があります。
定型児の人見知り対策でも効果がない場合は自閉症児の人見知り対策を取り入れることで効果があるでしょう。
自閉症の人見知り対処方法は無理をせず成功体験を重ねることです。
人見知りの最大の対策方法は「数をこなす」ことです。
発達障害を抱える子供はデコボコな成長過程において得意と不得意の差がはっきりしています。
療育では不得意な部分を克服する教育より得意を伸ばし、不得意な部分をカバーする教育を進めています。
成功体験を増やすことで自信をつけ、人見知りが減るケースがあります。
自閉症や発達障害は感覚過敏や感情の起伏によって疲れやすいのが特徴です。
服の洗濯表示のタグが刺激になり集中できないことや、人混みで発生する音がうるさく聞こえる現象は感覚過敏として有名ですよね。
他にも自分ではどうしようもできない感情をコントロールするのは体力が必要です。
自閉症や発達障害の特性を抑えるために体力を使いつつ、人と接する環境はとても疲れてしまいます。
1人になれる場所や安心できる場所を事前に決めておくことをオススメします。
気分がよくない時や今は人と話せる状況ではない時に1人になることで、気持ちがリセットされる環境を作りましょう。
自閉症児の特徴の一つに「言葉の遅れ」があります。
人と接するには会話が必要になります。
言葉を増やすことで意思表示がしやすくなり、人見知りが減ります。
また、人と会話できた成功体験も増えていきます。
- 絵本の読み聞かせをする
- 子供のおしゃべりを最後まで聞いて上げる
- 子供が言葉に詰まったら、フォローをして最後まで話させる。
- ST訓練(言語聴覚訓練)を活用するここに項目が入ります
ST訓練とは言語聴覚士(ST)による言語聴覚療法の一種です。
言語の発音矯正やコミュニケーションを向上させる訓練や摂食障害や嚥下障害などの日常生活に必要とされる能力を向上させる訓練です。
発達障害児にもST訓練を受けることができます。
これによりことばの遅れや発音の矯正ができ、言葉に対するコンプレックスを解消することができます。
ST訓練を受けてみたい人は市区町村の保健所や発達支援センターに相談をしましょう。
また、耳鼻科の中にはST訓練を実施している病院もあります。
定型児の人見知り対処方法
定型児の人見知りは成長のあかしとされています。
警戒心が芽生え、人との距離感を学習しているとされています。
- 無理強いをされない
- 親が見本となり、人と接する時の対処方法を学習させる。
- 子供が小さい時は成長の証と思い気長にまつ
- 絵本を読んで疑似体験を学ぶここに項目が入ります
人見知りは生後10ヶ月ごろから始まり、2〜3歳ごろには落ち着く傾向にあります。
中には中学生になっても人見知りをする場合もありますが、大人になるにつれて人見知りの度合いが薄くなります。
これはたくさんの経験からコミュニケーションを学ぶことで人見知りが軽減されるからです。
今は人見知りが激しくてもいずれは軽減されると思い、子供を見守るのも必要ではないでしょうか。
息子の人見知り体験談
我が家の息子は自閉症と診断されており、自閉症特有のこだわりの強さや言葉の遅れがあります。
中でも人見知りが激しく、幼稚園まで同年代と会話をしている様子を見ることはありませんでした。
そんな息子ですが、小学校に入学してから少しずつ変わった様子がありました。
この章では息子がどのような人見知りをしたかを親目線で紹介していきます。
誕生から幼稚園卒園までの人見知り体験
親が人見知りの激しさに気づいたのは生後6ヶ月ごろからでした。
祖父母に対して泣いたり逃げたりする行動を取るようになりました。
1歳ごろから近所の児童館へ遊びにいくと下記の行動を取るようになりました。
- 1人のスペースに行きたがる
- 人が多いと家へ帰りたがる
- 同年代が近づくと親の膝の間に顔を埋めて怖がるここに項目が入ります
もともと息子は言葉の遅れがあり、1歳では「あーあー」や「キャーキャー」しか言いませんでした。
会話のキャッチボールができたのは幼稚園に入園した6月ごろからでした。
幼稚園に入園後も人見知りの激しさは変わりませんでした。
園生活では友達ができず、ひとり遊びや先生との遊びで園生活を送っていました。
担任の先生からは親しく話す子はいると説明してくれますが、本人に聞くと「友達はいない。自分は1人で遊んでいる」と言います。
幼稚園入園と同時に療育を受けて、コミュニケーション能力や言葉の語彙力は格段に上がりました。
ですが、親と一緒にいるとどうしても甘えや安心感の影響なのか人見知りの度合いは変化しませんでした。
小学校入学以降の人見知り体験
小1の時は勉強や宿題に追われ親も付きっきりの生活でした。
1年生の授業参観ではどのクラスメートもぎこちない雰囲気があり、緊張感がありました。
3学期になると学校生活にもなれ、クラスメートを理解しようとする雰囲気がありました。
息子も隣の席の同級生と少しずつですが、話すことができるようになり自信がついてきたと思います。
小2の最初はクラス編成があり緊張した様子で学校生活を送っていました。
ですが、学校生活も2周目位になると人見知りは減少していました。
このまま少しずつでいいので自信をつけて欲しいと親は願うばかりです。
まとめ
子供の人見知りは親にとって不安な現象ですよね。
これはどの子供でも人見知りは発症し、程度も異なります。
親としてできる対策は子供の見本となり、コミュニケーションの経験を積ませることではないでしょうか。
また発達障害、特に自閉症の人見知りは定型児の人見知りとは少し異なる性質があるので不安な人は支援センターもしくは保健所に相談をすることをオススメします。
子供が日々の生活で楽しんでくれることを希望します。