グレーゾーンの子供に療育は必要か?メリットとデメリットを筆者の体験談のあわせて紹介

お母さん
お母さん

お迎えに行くといつも1人で遊んでいるけど、友達に興味がないのかしら・・・。

5月に入り、保育園や幼稚園の生活にも少しは慣れてきた時期だと思います。

子供もクラスの友たちや先生の存在を理解しだし、園生活のルールがわかる頃だと思います。

この時期から子供の発達に関して「あれ?」と思う事が増えてきます。

もしくは園の先生から子供の発達に関して指摘があると思います。

検査で発達障害と判定されないけど、限りなく発達障害に近いいわゆる「グレーゾーン」の子供は療育が必要なのでしょうか。

この記事で下記の内容がわかります。

この記事でわかること
  • グレーゾーンの子供は療育は必要なのか
  • グレーゾーンの子供の療育のメリットとデメリット
  • グレーゾーンの子供に対する親の接し方

この3点を理解すると子供との接し方が楽になります。

我が家の長女も発達障害とは判定はされませんが、コミュニケーションが苦手です。

その原因は言葉が少し遅れている所です。

発達障害と判定されていませんが、親としては「グレーゾーン」と思っています。

現在幼稚園の年中の長女は2歳の頃から療育に通っており、少しずつ改善されてきています。

我が子にとって療育は必要かどうか少しでも参考になったら嬉しいです。

グレーゾーンと療育について

子供が成長すると発達状況が気になりますよね。

周りと比較して、遅れている部分がある時は親は不安になります。

これは仕方がないことです。

「あれ?」と思う回数が増えれば増えるほど不安になりますよね。

発達状況を確認するのは一つの不安要素を減らす方法としていいと思います。

ちなみに発達状況を知るには市区町村の発達支援センターが一番便利です。

グレーゾーンとは

発達障害のグレーゾーンとは最近できた言葉です。

グレーゾーンとは、発達障害の特性がいくつか見られるものの、診断基準をすべて満たしているわけではなく、確定診断ができない状態をいいます。診断はつかないが、発達障害の傾向はあるという状態です

ユーキャン

いわゆる「デコボコ」の一歩手前な発達です。

苦手なだけなら成長や日々の経験をすればなんとかなる場合もあります。

しかし、生活するなかで、「生きづらさ」を感じた場合は療育に通うことも選択の一つです

療育とは

療育(発達支援)とは、障害のある子どもやその可能性がある子どもに対して、一人ひとりの障害特性や発達状況に合わせて、困りごとの解決と将来の自立、社会参加などを目指して行う支援・サポートを指します。

療育は、元々は身体障害のある子どもへの「治療」と「教育」を掛け合わせた訓練を表す用語として使われていました。

生活の「しづらさ」を解消する為に行う訓練が療育です。

療育で行う訓練は団体で行う訓練の他に個人で行う訓練があります。

グレーゾーンの子供は療育に通うことができるのか?

グレーゾーンの子供は療育に通うことができるのか?

グレーゾーンの子供も療育に通うことは可能です。

「発達障害=療育に通う」と思われますが、療育は発達に不安があれば通えます。

療育に通うには下記の手順が必要です。

療育に通うには
  • 受給者証を取得する
  • 療育施設を調べる(できれば見学する)
  • 入りたい療育施設に問い合わせをする(空きがあるか確認)

この3点を実行していきます。

療育に通えるには、「療育に通いたい」と思って行動して早くて1〜3か月はかかります

受給者証を取るには(手順)

受給者証は療育を利用する為に必要な証書です。

この受給者証を取るための方法は下記になります。

受給者証を貰う手順
  1. 医療機関や支援センターで療育の診察を受け、療育が必要と判断される
  2. 市区町村の福祉課に受給者証の必要書類について相談する
  3. 必要書類が揃ったら、福祉課へ郵送または、窓口まで提出
  4. 受給者証が届き、入る予定の療育施設へ問い合わせをする

以上の流れを順番に進めるので、かなり大変です。

しかも、この受給者証は半年に1度更新が必要なのです。

更新日が近くなったら、福祉課から更新連絡と支給申請書が送られます。

再度、必要書類の『障害児支援利用計画案』を発行してもらうため、相談員と面談をします。

受給者証を取るには(必要書類)

受給者証をもらうには必要書類が何種類かあります。

受給者証を貰う為の必要書類
  • 支給申請書:市区町村の福祉課で支給申請書をもらう
  • 障害児支援利用計画案:相談支援事業所とヒアリングをして発行してもらう
  • 意見書:検査や相談をした支援センターや医療機関から書いてもらう

特に2の『障害児支援利用計画案』をもらうのがめんどくさいです。

筆者の場合は利用したい療育施設が相談支援事業所の職員と接点があったので、紹介をして貰い、「面談→発行」でした。

療育での授業内容

療育での授業内容

授業内容は療育施設によって色々あります。

施設の特徴を理解するにも入る前の見学は必要なんです。

筆者の子供が通っていた療育の授業内容をご紹介します。

1日のスケジュール
  1. 登室:スモックを着る。出席シールを貼る
  2. 始まりの挨拶:今日の日付と出席者を確認や挨拶を子供たちが行う
  3. プログラム:個人で設定した課題をやる
  4. 集団遊び:遊びを通して集団行動のルールや運動を行う
  5. 終わりの挨拶:その日の反省会と次回の確認

以上です。

この流れを1時間半、週に2回通っていました。

特に息子は自閉スペクトラム症なので、コミュニケーション能力を鍛えたり、身の回りの事を療育で教わりました。

グレーゾーンの子供が療育に通うメリットとデメリット

グレーゾーンの子供が療育に通うメリットとデメリット
悩んでるお母さん
悩んでるお母さん

療育ってなんだか怖そう

ここでは筆者が息子と通った3年間をもとに療育に通う事で発生するメリットとデメリットをご紹介します。

療育にいく中でのメリットとデメリットは下記の3点になります。

メリット
  1. プロの目線で子供の苦手分野を克服出来る
  2. 発達の相談がすぐに出来る
  3. 療育に通うママ友との情報共有が出来る
デメリット
  1. 幼稚園や保育園との両立が難しい
  2. 幼稚園や保育園のママ友の理解が必要
  3. 仕事との両立がむずがしい

順番に詳しくみてみましょう。

療育に通うメリット:プロの目線で子供の苦手分野を克服出来る

療育には様々な資格をもったスタッフがいるので『その道のプロ』が子供達の発達度合いをみて、授業内容を決めています。

これはグレーゾーンの子供も同じです

グレーゾーンの子供の苦手分野を克服し、得意分野を伸ばす授業を毎週行っています。

私が療育に行ってよかったと思ったことはおしっこがトイレで出来るようになった事です。

家では泣いて嫌がり、隠れておしっこ(オムツで)をする息子でした。

幼稚園でのトイレは諦めていましたが、療育に通っていくうちにトイレで出来るようになったのです。

トレーニング中は先生からトイレに行きたい時の癖やアドバイスをもらったり、励まされたりしていました。

療育に通うメリット:発達の相談がすぐに出来る

子供の発達で『おや?』と悩む時が突然やってきます。

そんな時、すぐに相談出来るのが療育の先生になります。

他にも就学相談や小学生になった時の親の対応など色々相談に乗ってくれます。

療育に通うメリット:療育に通うママ友との情報共有が出来る

療育に通うと同年代の子供をもつママさん達と話す機会が増えます。

同じ悩みを持っているママさんが多いので、子育て方法や家庭での生活など色々な場面で同じ悩みを持っています。

知らない情報やためになる情報を意見共有できます。

療育に通うデメリット:幼稚園や保育園との両立が難しい

療育の開始時間によっては幼稚園や保育園を早退する場合もあります。

早退するため園の先生には事前に療育に通う事や早退する時間を伝える必要があります。

週に数回の早退をするため、園でのカリキュラムに遅れが出る場合があります。

療育に通うデメリット:幼稚園や保育園のママ友の理解が必要

早退をする時にどうしても教室まで迎えに行かないといけません。

そうなるとクラスの友達に週に何回も早退する子がいると親に伝わる場合があります。

また、幼稚園のバス登園をしていると帰りだけ乗っていない事に気づきます。

療育という存在をよく思っていないママさんもいます。

もしどうして早退するのか尋ねられたら、最初は「習い事」とやんわり回避するのが良いでしょう

療育に通うデメリット:仕事との両立がむずがしい

療育は園児の生活リズムで実施しているので、午後の早い時間に開始します。

週に数回ある療育のために会社を早退するのは難しいです。

正社員のママさんであれば療育がある日はテレワークにしたり、半休を取るなどの調整が難しいです。

まとめ

療育はグレーゾーンの子供でも通えます。

生活するのに「やりずらさ」を感じたら早めに療育に通い、訓練するのがいいと思います。

発達障害は治るものではありません。

生活するうえで上手に付き合う訓練が必要になるので、早めの療育が子供にとっていい経験になります。

筆者の息子と娘も同じ療育に通っていますが、日々成長する子供達をみるのは親として楽しいことです。

この先も子供達と一緒に親も成長して行きましょう。

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