療育は幼稚園で終わるから、今後はどこに通えばいいのかしら?
子供も大きくなったし、そろそろ仕事がしたいわ・・・。
子供の成長をそばて見続けたいとは思うけど、そろそろ家庭とのバランスが難しくなっていくのではないでしょうか。
特に発達障害を持つ子供は特性が様々あるので、学校の教育マニュアルでは限界が訪れます。
学校、家庭、仕事のバランスを保つためにも「放課後デイサービス」を利用するのはいかがでしょうか。
放課後デイサービスってよく聞くけど、実際どんなサポートをしてくれるの?
今回は放課後デイサービスについて紹介します。
この記事でわかること
- 放課後デイサービスってどんな場所なの?メリットとデメリットも紹介
- 子供が放課後デイサービスに通っている時に仕事はできるの?
- 放課後デイサービスに通う為の方法
放課後デイサービスは施設ごとに特色があるので今回は一般的な情報をご紹介します。
放課後デイサービスってどんな所?
基本的に療育は幼稚園や保育園で卒室となります。
小学生からは授業が始まるので、「就学児童」としての生活が始まります。
就学児童の放課後の居場所を提供するのが放課後デイサービスです。
2012年から始まった放課後デイサービスは年々利用者が増えており、今では約2.3倍に増加しています。
上記の図の紫色が放課後デイサービスを利用する生徒数です。
年々増えていくのがわかりますね。
では放課後デイサービスはどんな施設なのでしょうか。
通った際の1日の流れを簡単ですがご紹介します。
放課後デイサービスってどんな所?
放課後デイサービスは小学生、中学生、高校生の子供が入所可能です。
それぞれが抱えている障がいや困難な課題に対し、適切なプログラムを提供する施設になります。
最大の特徴は、障害のある子供や発達障害発達の子供が放課後や長期休暇に利用できる福祉サービスです。
放課後デイサービスの1日の流れ
施設によってプログラム内容が異なりますが、大まかに下記の流れが一般的です。
- (学校終了〜)お迎え、到着したら、手洗いや出席確認をする
- 個別指導(宿題や個々の課題に合わせた訓練)
- おやつ
- 自由時間
- 帰りの支度と挨拶
- 帰宅
主に上記の流れになります。
施設によっては学校や自宅まで送迎車でお迎えに来てくれる場合もあります。
夏休みや冬休みといった長期休暇や土曜日も対応してくれます。
放課後デイサービスを利用するメリットとデメリット
子供達の苦手分野を克服したり、得意分野を広げるサービスをする放課後デイサービス。
この章では通所した際のメリットデメリットを紹介します。
放課後デイサービスを利用するメリット
放課後デイサービスを利用した際のメリットは下記になります。
- 療育が高校まで続けられる
- 通所する本人とっての居場所になる
- 学習や社会性のスキルアップ
- 親子の負担軽減
療育が高校まで続けられる
療育は小学校進学前までですが、放課後デイサービスは高校卒業まで施設の利用が可能です。
発達障害児は環境の変化が苦手な子が多いです。
長期間施設に通うことで、本人が安心して利用できる状態が可能になります。
通所する本人にとっての居場所になる
放課後デイサービスは発達障害児に理解がある人たちが集まっています。
学校では発達障害児の居場所探しは難しいです。
放課後デイサービスは発達障害児に関して経験を持つスタッフが集まっているので、適切なフォローが可能です。
また、施設に通う児童の年齢は5歳から18歳までいるので、小さな社会勉強の場所にもなります。
学習や社会性のスキルアップ
放課後デイサービスでは学校からだされる宿題をフォローしてくれます。
さらに個別指導によって苦手分野の訓練を実施し、発達障害児特有の「生きずらさ」を減らすことをしています。
施設には5歳から18歳までの利用者がいます。
歳上、年下、同年代とのコミュニケーション能力が養われます。
親子の負担軽減
発達障害児の親にとって、子供の世話は大変です。
定型児には無い問題が山積みな上に、年齢を重ねれば子供は親の言うことを聞いてくれません。
家に居て、親の監視下にいるよりも同年代やスタッフと気兼ねかくいる方が良い場合もあります。
また、経済面で働きに出ないといけない場合もあります。
放課後デイサービスは就労する親にとって子供を預ける場所としても助かる施設です。
放課後デイサービスを利用するデメリット
放課後デイサービスを利用するにあたるデメリットは下記になります。
- 療育的な関わりをせずに単なるお預かり状態になっている施設もある
- 全てのスタッフが専門知識があるわけではない
- 子供が負担に感じることがある
- 見学をしないとわからない部分がある
療育的な関わりをせずに単なるお預かり状態になっている施設もある
5歳から18歳の幅広い児童を預かるため、施設内で実施する個別指導の難しさがあります。
児童によっては1人で訓練が受けられない場合もあり、スタッフが付きっきりに。
また、放課後デイサービスを利用する児童は年々増加しており、スタッフのキャパオーバーが問題となっています。
児童に訓練を受けさせたいが、スタッフの人員不足や施設の供給不足が原因だとされています。
全てのスタッフが専門知識があるわけではない
放課後デイサービスのスタッフは専門知識がない人も少なくありません。
人材不足の影響で、専門知識が無くても放課後デイサービスの求人募集は沢山あります。
ですが、施設内には必ず専門知識を持つスタッフはいます。
不安な場合は一度見学をし、1日の流れを体験するのもおすすめです。
子供が負担に感じることがある
発達障害児はコミュニケーションが苦手な子供がいます。
我が家の息子も自閉症で対人関係が苦手です。
自分から話す事も、相手から近づく事も嫌だと話します。
放課後デイサービスでは苦手を克服する指導もあるので、それがストレスになる場合もあります。
見学をしないとわからない部分がある
施設によってプログラム内容は異なります。
利用する児童が気持ちよくいられる環境かどうかは普段から児童と接している親が判断するのが良いと思います。
この子にとって居心地がいい環境であり、スキルアップができる施設なのか一度見学をするのをおすすめします。
その際に入所後の個別指導はどの様な対応をとるか話し合うのが良いでしょう。
放課後デイサービスの利用方法
では実際に放課後デイサービスを利用する場合どのような手段を取れば良いのでしょうか。
放課後デイサービスを利用する場合は下記の書類が必要です。
- 受給者証
実は受給者証1つでサービスを受けられます。
受給者証の取得方法
受給者証は療育と同じように必要となります。
受給者証の取得方法は下記になります。
- 支給申請書(住んでいる自治体のホームページにあります)
- 障害児支援利用計画案(住んでいる相談支援事業所で作成)
- 発達に支援が必要なことがわかる書類(医師の診断書など)
- 本人がわかる証明書(マイナンバーやマイナンバーの通知書、保険証など)
受給者証の発行方法は住んでいる自治体によって異なりますので、詳しくは地区町村のホームページを参照してください。
放課後デイサービスを利用する際の料金
放課後デイサービスに通う時の利用料金はいったいくらになるのでしょうか。
日本では児童福祉法にもとづき、利用者の負担は1割とし、残りの9割は国や自治体が負担します。
(だから受給者証が必要なんです)
基本利用料金は上限「4,600円」となるため
4,600円+おやつ代+交通費等 となります。
まとめ
放課後デイサービスは女性の就労の増加により年々利用者が増えています。
放課後デイサービスは学童とは異なり、療育を実施します。
子供の苦手を克服したり、得意を伸ばすことで自信をつけて欲しいのは、親として一番の願いだと思います。
子供も家や親以外にも居心地のいい環境があるのはストレス発散にも役立ちます。
家族が楽しく過ごす為に放課後デイサービスを利用するのはいかがでしょうか。