私達、親が亡くなったら、この子はどうなるんだろう。。。
発達障害児を持つ親なら一度は考えた事があると思います。
長生きができても、健康寿命は人それぞれ。。
元気でいるうちは子供の生活面や資金面は何とか援助やアドバイスはできるけど、動けなくなったらどうしよう。
そんな「親亡き後」問題は最近話題になりつつあります。
今回はそんな親亡き後に備えた対策をご紹介します。
この記事でわかること
- 親亡き後問題の何が不安かが理解できる
- 今からできる親亡き後対策がわかる
- 親亡き後問題に対して、他の家庭はどうなのかがわかる
この機会に対応策を考えてみましょう。
親亡き後問題の「悩み」
親がいなくなったら、子供達はどうなるのか・・
特に発達障害を抱える子供は1人で生活をしなければ行けません。
多くの親が悩むことは
- 親がどこまで面倒を見れるかわからない
- 子供が1人で生活していくイメージが湧かない
- 子供に残せる物がない
色々悩みはありますが、今回はこの3つの悩みをもとに考察していきます。
親がどこまで面倒見れるか
発達障害児を持つ親は、定型児の親に比べて子供の発達に敏感です。
親が元気のうちは生活するうえで助けることは可能です。
ですが、親も不死身ではありません。
子供の世話ができない状態になった時、子供に何を残せるかが不安になりますよね。
子供が1人で生活していくイメージが湧かない
一度は想像したと思います。
中学生や高校生の子供を持つ親にとって、次のステップは大学や社会人です。
家にいる子供を見てると
「おいおい・・遊んでないで、読書したり、生活に役立つ事をしたらどうなんだろう。。」
「人見知りな子供だから、1人になったら、生活できるのかな。。」
など、子供の未熟さを見てると、親亡き後のことがイメージできないのが多いと思います。
子供に残せるものがない
経済不況によって、生活するだけで精一杯な日々が続いています。
昔と違って親が子供へ残せる物はほとんどないです。
せめて、借金やローンは子供へ引き継がせない様にするのが精一杯。。
金銭面は無理でも人生経験だけでも沢山教えてあげたいものですよね。
親亡き後問題の「対策」
親のいない世界で子供がどうやって生活をするかは見ることはできません。
親が元気なうちに子供には生活する「力」と経験を増やしていきたいですね。
この章では今からできる子供に伝えたい生活する力を養う方法をご紹介します。
できなくてもいい!誰に「助けて」を言えば解決するか知る
発達障害児の子育てをしていると、「できない」事は特に問題になりません。
何ができないのか、誰に助けを求めるべきかをきちんと理解してほしいと思う様になります。
できない事は定型児でもたくさんあります。
まずは親が「できない」ことに挑戦する姿勢を子供に見せるのが良い方法です。
我が家では下記の対処法を実践して、子供と一緒に出来ない事を減らしています。
- 親も「できない」ことがある事を教える
- 「できない」ことをどうやれば解決するか子供と一緒に話し合ったり、調べる
- 実践してみて、出来たら子供と一緒に喜ぶ
- 出来なければ、別の方法を挑戦する
結構効果的で、今ではスマホで検索すれば、80%の確率で解決できると息子(小1)は理解しています。
自立した生活(お金の管理)
生きていく上でお金は必要です。
願わくば、子供に財産を残したいと思いますよね。
ですが、昨今の経済不況で、まとまったお金を残すことはほとんでできません。
なので、子供達にはお金の管理方法を教えましょう。
一番いい方法は「お小遣い帳」をつける事と買い物に連れていく事です。
この2つを実践するとメリットとデメリットしては
- お金の大切さを理解する
- 行きつけのスーパーでは何が売っているのかを知る
- 金銭感覚が身に付く
- 親も一緒にやるので、面倒臭い
- スーパーで「買って、買って」攻撃にあう
- ゆっくり買い物が出来ない
余談ですが、4歳の娘はスーパーに行くと、親がほしいお菓子を「必要ない」と言って、買わせてくれません。
自立した生活(近隣住民とのコミュニケーション)
お金以外にも自立した生活には「住まい」に関する経験も必要です。
特に近隣住民とのコミュニケーションは大事です。
外で会ったら「こんにちは」や「おはようございます」などの挨拶は絶対に必要です。
せめて隣の人には挨拶をして欲しい物です。
ですが、発達障害を持つ人にとって、コミュニケーションは最難関な問題だと思います。
親として、まず下記のポイントを子供と一緒に実践してはどうでしょう。
- 隣に誰が住んでいるのか理解する
- 目を合わせて頭を少し下げる「会釈」やジェスチャーをする
- 会釈が慣れたら、声を出して挨拶をする
私は子供に「挨拶は大事だよ」と言っても、本人には何も伝わっていない様子です。
息子が小学校に入学した頃、下校時に一緒に帰る同級生に挨拶をしない事を問い詰めると、「言えない」と返答。
せめて「バイバイ」という意味をこめて、同級生に向かって「手を振りなさい」とアドバイスしてみました。
今では自然に手を振る動作はできる様になりました。
親亡き後問題対策のおすすめ本
我が子へ生活する力を教えても、将来どうなるかはわかりません。
そして、親も子供へ教えることへも限界があります。
そこで、大人になった発達障害児がどのように日々生活をしているのかがわかるオススメ本をご紹介します。
発達障害サバイバルガイド「あたりまえ」がやれない僕らがどうにか生きていくコツ47
この本の著者である借金玉さんはADHDの方で、一人暮らしをしています。
とても壮絶な経験をされており、苦い経験から何を捨てて、何を使うかがよくわかりました。
著者が生み出したライフハックは健常者でも参考になります。
挿絵が可愛く、文章も読みやすい内容になっています。
また、発達障害児の子供が将来どの様に生活をするのかがわかる本です。
「発達障害かも?」という人のための「生きづらさ」解消ライフハック
発達障害を持った126名が提案したライフハック本です。
様々な障害を抱えた人たちの「やりずらい」と感じた時、どの様に解決していったかがわかりやすく書いてあります。
漫画もあり、仕事、人間関係、日常生活、体調管理の4つの場面で構成されているので、好きな部分から読めます。
子供に合ったライフハックがきっと見つかると思います。
まとめ
子供には何が苦手で、何が得意かを本人がきちんと理解してもらいたいもの。
その為なら、親はなんでも協力するし、アドバイスをしたいです。
我が子は「マイクラ」や「YouTube」が世界の中心で、将来が不安になる時があります。
それでもなんとか学校生活についていこうと努力しているのがわかり、頼もしくあります。
子供が楽しく生活していければ、それで良いのかもしれないですね。