就学相談で希望先が見つかる対策5選と筆者の体験談

就学相談と就学時健診の違いってなんだと思いますか?

就学相談

  • 6月ごろ予約開始(webで予約)
  • 発達に不安を持つ子供の進路相談
  • 特別支援学級などについての説明
  • 田中ビネー検査や質疑応答をして子供の発達度合いを見る
  • 親の進路希望にそったアドバイスをする

就学時健診

  • 秋ごろ開始(手紙が届く)
  • 小学校の説明
  • 入学準備の説明
  • 身体測定や先生からの簡単な知能検査をする
  • 検査によっては特別支援教室(通級)へのアドバイスを受ける

小学校では幼稚園や保育園とはちがい、授業が始まります。

授業について行けるか、学校生活に対応できるかが大きな問題になります。

発達に不安のある子供は特に心配になりますよね。

不安をできるだけ解消する相談が『就学相談』です。

今回は就学相談で希望先が見つかる対策5選と私の体験談をご紹介します。

私の長男も2022年に就学相談を受けて、特別支援教室(通級)に通っています。

就学相談を経験してわかったメリットとデメリットをあわせて紹介していきます。

就学面談5選

就学相談である程度希望進路が見えてきます。

今回は東京都の区立小学校の進路先を調べると

小学校の進路
  • 通常学級
  • 特別支援教室(週に数回、別教室で個人の課題を勉強する。いわゆる通級。)
  • 特別支援学級(個人に合わせた勉強をする。指定された小学校の一部を利用する)
  • 特別支援学校(日常生活において介助が必要であり、自立力を養う学校)

この4つがおもな進路先です。

就学相談ではこの4つの内、どれが子供に寄りそっているかを面談員と相談する場所です。

子供や家庭環境を考えてベストな進路を選びたいですね。

ここでは進路希望先が見つかる5選をご紹介します。

親の進路希望を明確にする

就学相談ではまず親の希望を聞かれます。

そして、親の希望進路と子供の発達状況を面談員が判断し、オススメ進路先を提示。

面接員は日常生活や幼稚園、保育園生活についての不安やどこまで自立生活ができるかをヒアリングします。

ある程度、進路希望があると希望進路をベースに子供に合った進学先かを見定めるのでスムーズです。

子供に事前練習をする(田中ビネー検査や質疑応答)

親の面談をしてる時間は子供は知能検査で有名な『田中ビネー検査Ⅴ』や質疑応答を受けます。

田中ビネー検査については関連記事があるので、参考にしてください。

田中ビネー 就学相談で実施する田中ビネー検査の結果で何がわかる?

質疑応答は主に

質疑応答の内容
  • 名前と年齢を聞く
  • どこの幼稚園や保育園に通っているか
  • 好きな食べ物は何か
  • 家族は何人いるか
  • どこに住んでいるのか

など個人的な質問になります。

この質問にある程度答えるのが難しいんです。

我が子は田中ビネー検査後、集中力が切れて、質疑応答にあまり答えられませんでした。

これで、面談員の印象を悪くした様子です。

特別支援教室の授業参観を見に行く

就学相談期間に特別支援教室の開放日があります。

支援教室の授業風景は多くの人に知られていません。

支援教室を持つ学校全部が全ての障害(知的障害、身体障害、言語障害、情緒障害など)を扱うとは限りません。

学校によって授業内容や生徒の席の配置方法など違いがあります。

支援学級の授業参観には積極的に参加して、子供がここで楽しく学校生活が送れるかをイメージしていきます。

授業参観の日程については市区町村のホームページに掲載されます。

参考までに2022年に開催した練馬区の特別支援教室の参観リストを紹介します。

特別支援学級や特別支援学校の授業内容を理解する

特別支援学級や特別支援学校はそれぞれ学校独自の授業内容や環境配慮があります。

特別支援学級に関しては障害別に教室が分かれていたり、通常級の学生との交流会や授業への参加などがあります。

特別支援学校に関しては学校全体が障害者向けになっているので、バリアフリー設備になっており、授業も個別のカリキュラムがあります。

学校ごとに様々な特徴があるので子供に合った学校が見つかります。

進学しても変更できる。柔軟な気持ちで面談に対応する

特別支援教室や特別支援学級や特別支援学校に進学しても、環境面や授業についていけなければ変更することができます。

また、各施設はその子にあった最終目標を立てます。

最終目標が達成すれば卒室となり、通常級や他の特別支援教室への編入となります。

進学したからといって6年間通わなければいけない事はないので、柔軟に対応していきましょう。

就学相談とは?面談を受けるメリットとデメリット

就学相談疑問

そもそも就学相談って何だろう?

受けるメリットやデメリットって何だろう?

色々な疑問があると思いますので、簡単に就学相談の流れとメリットとデメリットをご紹介します。

就学相談とは

就学相談とは発達に不安のある子供に対して通常学級、特別支援教室、特別支援学級、特別支援学校のうちどの環境が最適かを検査、面談をする場所です。

開催日は市区町村によって異なりますが、6月ごろから予約が開始します。

予約方法は毎年市区町村のホームページで受付をしています。

受付後下記の流れになります。

就学相談の流れ
  • 市区町村のホームページで面談の予約をする(6月ごろ)
  • (個人面談)特別支援学級や特別支援教室などの説明
  • (個人面談)子供の発達検査(田中ビネー検査)と質疑応答
  • (個人面談)日常の様子や進路希望を相談
  • (集団面談)特別支援学級のある学校長との面談
  • (集団面談)子供達が4〜5人集まり、集団面談
  • 教育委員会から進学先を手紙で通達

約半年かけて就学相談は続きますので、面談のスケジュールは忘れずにおいてください。

就学相談を受けるメリット

メリットは子供の発達状況がわかり、進学先が明確になります。

また、教育委員会や特別支援学級の学校長といった現場の目線で子供の発達度合いを見てくれるので、
今後の生活にも役立ちます。

少しでも子供の発達に不安があれば就学相談を受けるのもいいと思います。

就学相談のデメリット

デメリットはとにかく進みが遅い事です。

予約開始後から個人面談までの日程が3ヶ月以上空くこともあります。

結果通知が届くのが就学健診後や卒園近くになることもあります。

面談の日程を忘れないようにメモしておきましょう。

また、子供の発達状況が数値化するので、思ったより悪いことで落ち込むことがあります。

検査はその日のメンタル状況が影響する場合があるので、事前に練習するのもいいですね。

筆者の体験談

就学相談体験談

2022年に息子が就学相談に参加した体験談をご紹介します。

息子に関しては関連記事があるので参考にしてください。

自閉症スペクトラムの子供が抱える問題とは

予約から個人面談まで

予約開始日に予約を入れたのですが、面談日は第4希望日でした。

面談日は8月でしたが、当日は大雨で子供のテンションがダダ下がりで受けました。

結果は想像より低く、質疑応答もあまり答えることができませんでした。

保護者の面談は特別支援教室や特別支援学級の授業内容や授業参観日についてを資料をもとに説明を受けました。

あとは子供の生活面や園生活の質問でした。

面談では『特別支援教室』への進学を進められました。

集団面談から結果まで

集団面談は就学健診の後でした。

面接会場に選んだ会場はとにかく遠い場所でした。

市区町村が開催しているので、住んでいる場所によっては電動自転車で20分かかる場所もあります。

集団面接では最初に特別支援学級がある学校長との親子面談から始まりました。

そこで子供の状況を見てもらいます。

次に子供達が集まりキャッチボールや色当てなどを行い検査は終了です。

結果はやく半月後に届き、最終結果は『特別支援教室』への案内でした

我が家としても希望進路だったので、最終結果で就学する意志伝えました。

もし最終結果に不満があれば不服申請ができます。

就学支援シートについて

就学相談 就学支援シート

就学相談以外にも『就学支援シート』があるのをご存知でしょうか。

就学支援シートは幼稚園や保育園の先生が園での出来事や気おつけて欲しいことなどまとめて、進学する小学校へ渡す用紙にです。

情報の共有をして、子供の不安を少しでも無くすことが目的です。

保護者や通っている療育施設の先生からも就学支援シートに記載することができます。

就学相談で子供の進路がほぼ決まります。

小学校の先生も情報の共有ができるので、ぜひ活用してみてください。

就学支援シートは12月ごろから作成できるので、園の先生に作成依頼をしてみてください。

別の記事で就学支援シートについて紹介していますので、ぜひ一緒に活用してみてください。

まとめ

子供の発達は親にとって期待や不安があると思います。

就学相談は子供の成長を客観的に見れる良いターニングポイントだと思います。

良くも悪くも次の目標が明確になるのではないでしょうか。

私の息子も今は小学校に慣れるのに頑張っています。

本人からは学校生活についてあまり語ってくれませんが、嫌々ながら登校しています。

親の見ないところで成長しているんだと日々実感し、成長を楽しく見守っていきましょう。

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