就学支援シートって何?提出した時のメリットとデメリット

就学支援シートって何? 提出した時のメリットとデメリット

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とうとう6月になりました。

発達障害の子供を持つ親にとって修羅場の6月です。

6月から就学相談の受付が始まります

来年から小学校に上がるのは期待半分、不安半分でなんともフワフワした気持ちになっているんじゃ無いでしょうか。

就学相談は以前書いた記事があるので、ぜひ参考にしてみてください。

就学相談とは別に今回は『就学支援シート』という存在について記載しようと思います。

就学支援シートとは簡単にいうと・・・

『幼稚園や保育園から小学校への引き継ぎメモ』

というイメージです。

この記事ではこんな事がわかります。

この記事でわかること
  • 就学支援シートのもらい方と提出方法
  • 就学支援シートに何を書けばいいか
  • 就学支援シートを出すメリットとデメリット
  • 半年通ってみて小学校生活ってどんなもの

ぜひ参考にしてみてください。

就学支援シートとは

就学支援シートとは実際どんな物なのか解説していきます。

どこでもらえるの?書いたらどこに提出するの?

毎年12月ごろに通っている幼稚園や保育園から掲示されます。

または、市区町村のホームページに掲載されます。

支援シートを活用したい場合は下記の手順になります。

就学支援シートの手順
  1. 園の先生に支援シートを使いたい事を言う
  2. 園からシートのフォーマットをもらい、保護者の欄を記入する
  3. 担任にシートを渡し、書いてもらう(医療機関に書いてもらう場合は担任に事前に説明する)
  4. 通っている医療機関(療育)に書いてもらう
  5. 来年から通う小学校に連絡して提出方法を聞く、もしくは、園から郵送してもらう(園に確認する)

就学相談をしても支援シートを出してもいいの?

就学相談を受けた後に支援シートを出しても大丈夫です。

むしろ、就学相談では分からなかった情報を伝える為に、是非書いて欲しいです。

反対に、就学相談をしていない人でも支援シートの提出は可能です

少しでも進学に不安がある場合は書くのをオススメします。

就学支援シートに何を書く?

就学支援シートに何を書く

フォームは住んでいる市区町村によって変わってきますが、大まかに下記の欄で形成されます。

  • 保護者の欄
  • 幼稚園・保育園の欄
  • 医療機関(療育)の欄

保護者の欄は両親が書きます。

園の欄は現在通っている幼稚園や保育園の担任に書いてもらいます。

先生に相談すれば、簡単に書いてくれます。

医療機関の欄は通院または、検査している施設や療育に書いてもらいましょう。

我が家の場合は療育の室長に書いてもらいました。

参考までに東京都昭島市の就学支援シートのフォームがあるので、参考にしてみてください。

ちなみに練馬区もまったく同じフォームでした。

保護者の欄は何を書く?

支援シートの中でも最も記入するスペースが多い部分にです。

2022年の練馬区の就学支援シートでは下記の項目がありました。

就学支援シート(保護者の欄)
  • 質問が5~7か所
  • 得意なこと
  • 苦手なこと
  • 性格(長所と短所)
  • 気になることや心配なこと
  • 学校生活に望むこと(本人や学校に対して)

主に家庭での生活の様子を書きます。

ここでやりがちな注意点があります。

それは・・・・

『必要以上に悪く書かないこと』

です。

親として心配なので、ついついやりがちなんですよね。

学校側は就学支援シートで子供の成長度合いを知ります。

できない事があっても

今は〇〇はできませんが、頑張って覚えようとする様子があります

など努力をしているというアピールを付け加えましょう。

園の欄は何を書く?

今通ってる園の担任が書きます。

園生活でフォローをしている所や、得意な事を書いてもらいます。

また、小学校に向けて配慮する部分もあります。

先生から見る子供の様子が伺えて参考になります。

特に先生から「(息子の名前)をよろしくお願いします。」と書いてもらい、息子は先生に
大事にされていたんだと知り涙が出たのを覚えています。

医療機関の欄は何を書く?

現在受けている療育や発達に関する施設が書く欄です。

我が家は療育とST訓練(言語聴覚療法)の先生に書いてもらいました。

特に療育には別紙1ページかけて3年間の成長を書いてもらいました。

就学支援シートのメリット

就学支援シートのメリット

就学支援シートは小学校に向けて「自分の子供はこんな子供です。」と知らせるシートです。

30年前くらいに流行ったプロフィール帳みないな感じです。

幼稚園や保育園と違い、小学校では親の介入がほとんどできません。

  • 1人で登下校する(初日の下校で迷子になる)
  • 連絡帳を1人で書く(親の解読度が試される)
  • 宿題や時間割を記憶する(連絡帳に書くけど、難解)
  • 給食の配膳をする(初日にカレーをひっくり返して服汚れる)

他にも1人で学校生活を送るので、子供の情報は学校側に沢山伝えた方がいいです。

就学支援シートのデメリット

就学支援シートのデメリット

シートを出すことで子供に対してデメリット(マイナス)は起こるのでしょうか。

何事も初めては不安ですよね。

自分の小学校時代には無かった事なので、今回は詳しくデメリットについて紹介します。

デメリットと想定されること

提出するのをためらう理由
  • 子供が発達障害であるとみんなに知れてしまう
  • 先生から差別されるのではいか
  • 発達障害では無いけど、支援シートを書いたことで発達障害児と勘違いされるのでは
  • 書く欄が多くて面倒くさい

一番の不安は「子供が発達障害児」であるとみんなに知れてしまう事では無いでしょうか。

この点については提出方法や学校側の対応にもよりますが、昨今の個人情報の保護は徹底しています。

シートの提出期限は入学前の3月なので、同級生には知られません。

また、提出先は副校長宛が多いので先生同士も知らないことがあります。

支援シートの存在がある事で学校側はクラス決めや担任決めなどの重要な場面でフォローしてもらえます。

就学支援シートにはフォーマットはありますが、不安や心配なことを事前に学校に伝える為のものです。

なので、不安な部分だけを中心に書くこともできます。

支援シートを実際出したら(体験談)

子供が発達障害児であることは担任、校長、副校長、特別支援教室の先生しか知りませんでした。

小学校生活を半年過ごしてわかった事は、親が学校行事に参加する事が極端に減り情報が行き届かない事です。

情報源は子供が持ち帰るプリントと連絡帳のみです。

なので、支援シートのデメリットは無いといえます。

まとめ

発達障害の子供は環境にとても敏感です。

新しい環境で楽しく生活している姿を見る事は、親にとって何よりの達成感ですね。

その為にも就学支援シートや就学相談を活用するのも一つの手段と言えます。

来年の4月にランドセルを背負った子供を見ると「よくぞ、ここまで成長した」と実感します。

子供の学校生活を楽しく過ごせるように頑張りましょう。

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