特別支援教室って何をする所?どうやったら入れるか紹介

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幼稚園や保育園の最高学年のお子さんは来年の小学校への就学に向けて行動を起こす年となります。

小学校への入学準備
  • ランドセルの準備
  • 学童への手続き
  • 就学健診(2学期ごろ)
  • 学校から指定される備品の準備と名前書き

発達障害を持つ子供は上記の準備の他に「就学相談」や「就学支援シート」をやらないといけません。

就学相談は住んでいる市区町村によりますが、基本は6月から面接予約を開始します。

発達に不安があり、学校の授業や生活についていけるか不安な場合はぜひ相談し、専門家のアドバイスを受けることをオススメします。

現代の教育環境は発達障害児に配慮した3つの就学先があります。

発達障害児に配慮した就学先
  • 特別支援教室(小学校の教室の一部を利用して週に数時間授業を離れ個人に合った授業を実施)
  • 特別支援学級(小学校の教室の一部を利用して通常学級とは異なり、個人のレベルに合わせた授業を行う)
  • 特別支援学校(簡単にいえば障害児専用の小学校。バリアフリー対応が充実している)

今回は「特別支援教室」について紹介します。

2016年度から導入した特別支援教室ではどんな支援をするのでしょうか。

この記事では特別支援教室について以下のことが知ることができます。

この記事でわかること
  • 特別支援教室ってどんな授業をするか
  • 特別支援教室に入るには
  • 1年通ってみた実体験

子供の発達は個人差があります。

我が家の息子(自閉症スペクトラム)は小学1年生で特別支援教室に通っていました。

1年間の体験をもとに少しでも子供が楽しく学校へ通えるお手伝いができれば幸いです。



特別支援教室とは学区内の小学校に登校しつつ、個人の発達状況に合わせた課題に取り組む授業を行う場所です。

文部科学省のサイトに詳しい詳細を紹介します。

(中略)障害のある児童生徒が、原則として通常の学級に在籍しながら、特別の場で適切な指導及び必要な支援を受けることができるような弾力的なシステムを構築することであると考えられる。

引用:文部科学省「特別支援教室の構想について」

https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/044/attach/1298184.htm

簡単に言えば特別支援教室は発達障害児も同じ小学校に通いつつ苦手なスキルを克服する授業をする場所と言えます。

昔の「通級」と聞くとピンとくる人もいると思います。

では通級と特別支援教室の違いとは何にか詳しく解説していきます。

特別支援教室と通級の違いとは

特別支援教室と通級指導学級(通級)の違いは簡単に言えば親の負担の違いです。

特別支援教室は通っている学校の敷地内で実施する授業です。

通級は指導員がいる学校まで通う授業です。

その際授業を抜けて保護者と同伴することが基本です。

引用:東京都教育委員会「特別支援教室のガイドライン」

特別支援教室の特徴

  • 在学している学校で受けられる
  • 児童にあわせた授業が受けられる
  • 専門のカウンセラーの相談が受けられる
  • 指導員が直接学校へ来てくれる
  • クラス担任、指導教員との連携が取りやすい

通級指導教室の特徴

  • 拠点校まで移動しなければいけない
  • 児童にあわせた授業が受けられる
  • 専門のカウンセラーの相談が受けられる
  • 児童が指導員のいる学校へ行く
  • 指導教室での対応が担任に伝わりにくい

特別支援教室や通級指導教室の制度は地区町村によって異なります。

東京都では特別支援教室の制度を2016年度から取り入れており、小学校から中学校まで対応しています。

自分の学区が特別支援教室の制度を実施しているか調べる際は市区町村のホームページに記載されています。

特別支援教室では何をしているの?

特別支援教室ではどの様な授業を行なっているのでしょうか?

東京都の特別指導教室のガイドラインには下記の理念があります。

「対象児童が抱えている障害による学症上又は生活上の困難を改善・克服することによって、可能な限り多くの時間、在籍学級で有意義な学校生活を送れるように指導する」

特別支援教室の役割は通常クラスの授業や学校生活を受けやすくするための位置付けになっています。

主な授業内容

特別支援教室では学校生活で児童が困らないようにするための訓練をしています。

訓練内容は児童によって異なります。

1日の授業内容(実例)

1時間目の個別授業では先生とのコミュニケーションを中心に下記の訓練でした。

1時間目の授業内容
  • 質疑応答(家庭での出来事やクラスの友達について)
  • ハサミやのりなどの文具の使い方の練習
  • 音読や文章問題の勉強

子供が生活するうえで不便に感じることを訓練します。

コミュニケーションが苦手だったので、とにかく話すことを中心にコミュニケーションの訓練をしました。

2時間目は集団授業は1年生〜6年生で1つの授業を実施します。

授業内容は様々あり、主に下記の内容になります。

2時間目の授業内容
  • 前に出て発表
  • 絵本を読んでの感想
  • ゲーム

息子は集団行動が苦手な性格で、みんなの前での発表は泣いて嫌がります。

支援教室でも最初の自己紹介も泣いて発表できませんでした。

先生の力を借りて頑張ってました。

特別支援教室にどうやったら入れるか

特別支援教室へ行きたい場合、入学前と在学中で異なります。

主に下記の方法が一般的ですが、詳しくは市役所のホームページを参照しましょう。

  • 入学前
    • 就学相談に申し込みをする
      • 支援教室への申請を同時に行える
  • 在学中
    • 住んでいる地域にって申請方法が異なる
    • 市区町村の社会福祉課へ相談をする
    • 担任と相談をして支援教室への在籍を検討する

特別支援教室に1年通った感想

親として特別支援教室に1年間通わせてみて感じたことですが、成長を感じたのは2学期ごろからでした。

我が家の息子は「自閉症スペクトラム」で友達との関わりが苦手な子です。

近所の公園で同級生に会っても無視をしたり、逃げたりする程苦手でした。

当然幼稚園では1人で遊んでいる子供です。

2学期からは学校生活にも慣れてクラスメイトとの距離感を自分なりに保っている様子でした。

学校行事は集団活動が多くまだまだ馴染めずいますが、本人なりに頑張っていることは授業参観で見ることができました。

まとめ

特別支援教室は学校という集団生活において社会性を学ぶ場所であり、落ち着く環境といえます。

発達障害を持つ児童が年々増えており、支援教室への入所が困難になる地域も増えています。

子供が安心して学校へ通えるようにする一つの手段として特別支援教室を検討するのはいかがでしょうか。


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