3歳児検診で言葉が遅れていると言われたけど、どうすればいいんだろう・・
今まで気にしていなかった発達状況が3歳児健診で初めて指摘されるというケースはあります。
健診に来ていた周りの子供たちと自分の子供と比べて、口数が少ないと不安になっていませんか。
親としては子供に不自由なく生活してほしいもの。
今回は、ことばの遅れについて紹介していきます。
この記事でわかること
- ことばの遅れを取り戻す方法
- 子供の発達について相談する施設について
- ことばの遅れと発達障害の関係性
子供の発達スピードは日々変化していきますので、その子に寄り添って楽しく取り組んでいきましょう。
3歳児検診で言葉が遅れていると指摘される
3歳児健診は小学校の入学前の最後の健診です。
市区町村から3歳児健診のお知らせが手紙で届いた時、分厚さにびっくりします。
3歳児健診は今まで受けてきた健診より難易度が格段に上がります。
オシッコの提出や視力や聴力検査の練習・・・・・。
特に言葉に関する健診はどんなことをするのでしょうか。
3歳児検診で言葉の発達を検査する方法
3歳児健診の言葉は下記の3点を検査します
- 2語分が言えるか
- 自分の苗字と名前が言えるか
- 自分の気持ちを伝えられるか
3歳児は幼稚園へ行く前の年齢です。
おしゃべりをすることが増える年齢です。
自分がどんな状態かを相手に理解してもらうために、おしゃべりする行為が大事になります。
かといって、全員がおしゃべりができるとは限りません。
恥ずかしがり屋さんや緊張でおしゃべり出来ない子もいます。
健診では親の意見も参考に発達状態をチェックします。
発達障害の場合
ことばが遅れている場合、発達障害を疑われるケースもあります。
「自閉症スペクトラム(ASD)」という発達障害はことばの遅れを疑われる症状です。
- ことばの発達が遅れている
- 強いこだわりがある
- 人とのコミュニケーションが苦手
我が家の長男も自閉症スペクトラムなので、ことばが遅れていました。
3歳の頃は意味ある言葉は出ませんでした。
「あーーー」や「うーーー」は発語しますが、「いや」や「うん」は言いませんでした。
詳しくは以前書いた記事がありますので、参照にしてください。
そんな息子も現在、6歳の小1です。
好きなこと(マイクラやYouTube)には弾丸トークをしますが、音読や今日の出来事には沈黙です。
ただ、「か行」や「ら行」が言いずらい様子で、全部「あ行」になってしまいます。
- 荒川区→ああああう(居住してないが、自分の苗字なので・・・・・)
- 貝殻→あいああ(たまに「ら」は言える様になった)
- マイクラ→まいうら(らは言える)
言葉発達の基準
身長や体重に成長曲線があるように、ことばにも基準があります。
この章では3歳児健診前後のことばの基準を紹介します。
2〜2歳半ごろ
「まま これ 取って」や「〇〇(自分の名前) おにぎり 好き」など3語分の詳しい会話分になります。
また、何事にも興味がわく時期なので「なんで?」や「あれなに?」が増える年齢です。
2歳半〜3歳ごろ
親の真似をする様になります。
発音が安定してきて、おしゃべりするのが楽しい時期になります。
たまに「なんで知ってるの?」と親がびっくりする単語を言います。
3〜4歳ごろ
1つの分に2つ以上の内容が入った複文が話せる様になります。
「僕は電車で見る景色が好き」や「私はママと行くお店のケーキが好き」など日常会話ができる年齢です。
親ができること
ことばの遅れは心配になりますよね。
日常で何かできる事はないかと調べる気持ち、わかります。
ここでは親ができる発語やことばの増やし方を紹介します。
たくさん話しかける
親が子供にたくさん話しかけてください。
子供からのリアクションがなくても、とにかく親がしゃべる。
しゃべって、しゃべって、口が疲れる程とはいきませんが、日常生活に支障が出ない程度に話しかけてください。
子供はノーリアクションでも頭の中は記憶しています。
最後まで会話を聞いてあげる
子供がしゃべっている時は最後まで聞いてあげます。
親としては途中でツッコミたい場面がありますが、あえてスルーです。
ツッコミたい時は、会話が終わったら・・・
「猫は1人よりも1匹っていった方がお姉さん言葉になるよ」とフォローしながらツッコんでください。
言葉を使った遊びをする
ごっこ遊びやおままごとが最適です。
お店屋さんごっこではお客になったり、店員になったりして、おしゃべりを意識して遊んでみてはどうでしょう。
たまにマイワールドなお店やさんを展開する場合もありますが、頑張って子供の世界に入って遊んでください。
我が家のお店屋さんはごっこは、お釣りが多く出るお店屋さんでした。
子供の身振りを言葉にする
子供が理解している単語数には個人差があります。
言いたいけど、単語が出てこない!って時は子供に助け舟をしましょう。
「ママ!あそこに・・・・・・」と会話が止まったら「猫がいるね。かわいいね」とフォローしてみましょう。
何度も同じ状況が続いても、根気強くフォローです。
親としては「本当に理解してんのかな・・・」と思う時がありますが、子供は少しずつ覚えています。
ことばの遅れに関しての相談先
家ではどうしても限界がある時は、外部を頼るのもおすすめです。
健診の時に相談は任意でやっているので、ぜひ活用してみてください。
保健センター
保健所でもリトミックや発達相談は予約制でおこなっている自治体が多いです。
我が家の場合は最初は2歳児健診の発達相談を経て、リトミック、月1の心理士さんとの相談をしました。
療育や発達検査(田中ビネー)も保健所から紹介してもらいました。
発達支援センター
発達に関する全ての相談をおこなっています。
療育やST訓練(言語聴覚訓練)も実施しています。
ただ、年齢制限があり、幼稚園や保育園までの年齢の5〜6歳までとなります。
小学生からはまた別の教育支援センターが発達支援を実施しています。
療育
発達に不安のある子供が自信をつける施設です。
療育はことばの遅れに関しては少し異なりますが、コミュニケーション能力を高めるにはいい訓練場所になります。
療育の先生に相談したら、下アゴの筋肉が弱いのが原因の一つと言われました。
それを聞いて我が家では、おせんべいや噛む回数の多いお菓子を出す様にしています。
ST(言語聴覚士)がいる耳鼻科のクリニック
耳鼻咽喉科にも言語聴覚士がいるクリニックがあります。
予約制なので、事前に調べて相談や訓練をするのも良いです。
まとめ
ことばの遅れは生活するうえで支障になります。
おしゃべりする本人もしゃべれない事にストレスを感じたりします。
逆に聞き手の親も必死に話したいけど、話せない子供をどうやって手助けをすればいいか分からないですよね。
ことばは幼いうちから訓練するのが良いとされています。
早めのうちに相談したり、家で遊びながら訓練してみてはいかがでしょうか。